SIGMA sd Quattro Hで撮った地中海クルーズの旅
SIGMA sd Quattro H + 24-105mm F4 DG OS HSM | Art を使って、地中海の街並みを撮影してきました。
薄暗い教会などでの苦戦もありましたが、地中海で撮った"Foveon物件"をぜひご覧ください。
なお、旅の詳細などについては旅行記に譲らせていただきます。
(「MSCメラビリアで航く地中海クルーズ旅行記」などで検索ください。)
- Day1 出国
- Day2 バルセロナ (スペイン)
- Day3 マルセイユ (フランス)
- Day4 ジェノバ (イタリア)
- Day5 チベッタベッキア→ローマ→バチカン (イタリア)
- Day6 パレルモ (イタリア)
- Day7 バレッタ (マルタ)
- Day8 終日クルーズ
- Day9 バルセロナ (スペイン)
- Day10 帰国
※2019年2月、新婚旅行で地中海クルーズ10日間の旅に行ってきました。その際の撮影記としてまとめています。
Day1 出国
成田空港から夜の便にて発ちました。
トランジットを経て、バルセロナに到着です。
Day2 バルセロナ (スペイン)
バルセロナに着くと、そのまま港までバスで向かい乗船手続きとなりました。
気づくと夕方、出発です。
夕日が射し込む船内でディナーをいただきます。
デザートにアイスクリームを食べたり、船内を散策してから、休みを摂りました。
Day3 マルセイユ (フランス)
3日目の朝です。
AM6:45。船の上では、遮るもの無く朝日を望むことができました。
船内では、AM6:00またはAM6:30から朝食ビュッフェにありつけました。 そのため、朝一で朝食を済ませ、朝焼けをスタンバる生活がはじまります。
マルセイユの港が見えてきました。
バルセロナでは船に直行だったため、マルセイユが観光初日です。
今回のクルーズでは、朝、港に到着し、夕方頃までツアーもしくは自由時間を楽しむことができます。
私と妻は自由に行動したかったので、基本的にツアーは参加せず、決められた乗船時間まで観光を楽しむことにしました。
なお、船に乗っている間に添乗員の方とお話ができたため、耳寄りな情報は事前に聞くことができました。
まず、最初に「ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院」に向かいました。
Foveonだからこそ、と言える建物の質感をお楽しみください。
ここは仕方なく、ISO200に上げています。
ベイヤーユーザーの方にとってはISOの100も200も変わらないかと思いますが、FoveonにとってISO200は苦渋の選択です。
今回の旅では、明るさの限られたシチュエーションが多く想定されました。それにも関わらず、sdQHだけで撮影に臨んだ点が、本記事の良さになるはずだと思っています。
寺院を出て、丘を港方向に下っていきました。
モノクロームで現像すると、冬の寒さや空気感を感じられます。
近くに学校があるようです。若者が多いところにストリートアート有り、です。
その後、海鮮パスタをいただいたり、マルセイユ石鹸を購入したり、しています。しかし、残念ながら、これらの写真はiPhoneで撮っているため、本記事では割愛されます。
港に戻ってきました。
来た道とは別のルートを通って船へ戻ります。
Day4 ジェノバ (イタリア)
3カ国目のイタリアに入ります。
厚い雲の隙間から朝日が見えてきました。
船を降りる頃には晴れ間が広がってきました。
港から旧市街に向かって歩きます。
港町ジェノバには水族館もあり、朝から行列です。
細い道を抜けて、「サン・ロレンツォ大聖堂」へ向かいます。
こういった路地はなんだかワクワクしますね。
明暗がグラデーションになっている場所を好みます。
大聖堂が見えてきました。
街の中に突然、壮大な建築物が現れるので不思議な感覚です。
柔らかい日の光が、存在感を引き立たせています。
ジェノバデザインな車が停まっていました。
すぐ近くの「フェッラーリ広場」です。
歴史的な街並みは見応えも、撮り応えもありました。
有名な「ガリバルディ通り」を通って港の方へ戻っていきます。
ところで、ジェノバといえばジェノベーゼですね。
いわゆる緑のパスタは"ペスト"と言うそうです。
本場の"ペスト・ジェノベーゼ"を食べよう、と立ち寄ったお店は開店前でした。そのため、暫し王宮で時間を過ごします。
記憶が正しければ、王宮の庭で日本から持参した"柿の種"を食べています。
歴史ある立派な教会が密集して建っているので、ブラブラ散歩をしながら立ち寄るのに良い街でした。
Day5 チベッタベッキア→ローマ→バチカン (イタリア)
5日目はチベッタベッキアの港からバスでローマに向かいます。
イタリアには2年ほど前に旅行で来ており、ローマは2度目の訪問でした。
そのため、コロッセオ前に到着するやいなや、ツアーを抜けてバチカンに向かいます。
イタリア旅行の際にもバチカンを訪れはしたのですが、人で溢れていたために入り口までで諦めておりました。リベンジ達成です。
サン・ピエトロ広場で行列に並びます。
石壁のリアリティ溢れる描写がたまりません。
「サン・ピエトロ大聖堂」に入ります。
2月の地中海は北海道くらいの寒さで、オフシーズンです。
ダウンジャケットを着ての観光になりますが、その分、クルーズとは思えないリーズナブルな価格です。
それに加えて、冬の柔らかい日差しは石壁や彫刻を写すのにちょうど良いです。
上まで登ってきて、バチカン、ローマを望みます。
内装は見渡す限りの美しい装飾です。もちろん、高感度が得意なカメラに広角レンズを付けて撮るのも楽しいだろうな、と思います。
ただ、結構シャドウが粘ってくれています。
大聖堂を後にします。
ここで大きなミスをするのですが、ISO200であることに気づかぬまま、翌朝を迎えることになります。
分かるでしょうか。
とても立派な最高裁判所なのですが、ノイズが気になってきます。注意が必要です。
もちろん、ローマでもパスタです。
「ラ・カルボナーラ」のカルボナーラは格別です。
2度目にありつけると思っていたのですが、ちょうど定休日の日曜日に当たってしまいました。また訪れたいです。
集合場所であるローマ三越まで向かい、バスで船に戻ります。
Day6 パレルモ (イタリア)
地中海の真ん中に浮かぶシチリア島が見えてきます。
クルーズ旅は忙しいです。
日中は撮影と観光を楽しむ。船に戻ってからはワインと共にディナーを嗜む。その後、サーカスを鑑賞したり、カジノに足を運んだりしなければなりません。
ISO感度に気づく暇さえ与えてはくれないのです。
パレルモと言えば、金箔のモザイク画で有名な「モンレアーレ大聖堂」です。
市内からバスで40分ほど離れたところにあるのですが、クルーズにバスツアーが付いていました。
観光に不便しないところがクルーズの良いポイントの1つです。
パレルモ市内を望みながら一息ついたことで、ISO感度も戻ります。
地中海の島でキティちゃんに遭遇。
バスの時間まで柑橘系のジュースをいただきます。
モンレアーレの露店では、"三脚巴(さんきゃくともえ)"モチーフのお土産がたくさんあります。
我が家の冷蔵庫にもマグネットが付いています。おすすめです。
市内に戻ってからは、夕刻まで自由時間です。
まずは「パレルモ大聖堂」から。
パレルモは、大きく旧市街と新市街に分かれています。
旧市街は、歴史を色濃く残した庶民的な街の様相です。一方で、新市街はブティックやカフェが立ち並ぶ繁華街です。
今回の観光では、主に旧市街を回りましたが、両極的な街並みを比較しながらゆっくり歩くのも楽しそうです。
「クアットロ・カンティ」です。
交差点という意味で、4つの角それぞれに彫像が置かれています。
1階部分の彫像は"春夏秋冬"を表しているそうです。
季節や時間帯に応じて光の当たり方が変わり、それぞれ違った表情を見せてくれそうです。
「プレトリアの噴水」や「マッシモ劇場」といった観光名所を見て、パレルモを後にします。
Day7 バレッタ (マルタ)
4カ国目、最後の国はマルタ共和国です。
マルタの首都バレッタは世界遺産に登録されています。
朝焼けを見ながら、到着を待ちます。
バレッタは入港時が見もの、と事前に伺っていたのですが、この眺めです。
大変美しいです。
大きく高さのあるクルーズ船だったこともあり、朝日が射し込む港を見渡すことができました。
船で訪れるべき港です。
旅の終盤でやっと船の写真を1枚。iPhoneで撮ったものですが。
sdQHでも撮っておくべきでした。
ネコが出迎えてくれました。
そういえばこの旅では初ネコです。
「聖ヨハネ准司教座聖堂」を訪れます。
教会の中は黄金一色の彫刻に包まれ、床面には大理石の墓碑が広がっています。
教会を後にして、近くにある「騎士団長の宮殿」に入ります。
こちらでも、窓からの光を頼りにして写真を撮りました。
石造りの街並みは、どこを歩いても美しい光景でした。
バレッタは小さい街で、城門から聖エルモ砦まで1kmほどです。
1日で十分に回ることができたので、クルーズにはぴったりです。
観光名所である「アッパー・バラッカ・ガーデン」はたくさんの人で賑わっていました。
高台になっていてバレッタ港"グランド・ハーバー"を見渡せます。
バレッタを後にする際にも、ネコが見送ってくれました。
Day8 終日クルーズ
8日目は終日、船の上で過ごします。
マルタからスペインのバルセロナへ、直線距離にして約1,200Kmの移動です。
写真をご紹介をしつつ、クルーズの話も挟んでおりましたが、ここでも少し船の話題です。
終日クルーズ日は、クルーズが好きな方にとっては船を存分に満喫できる日と聞きます。
朝は変わらずレストランのビュッフェからはじまりますが、夜まで開いているのでいつでも食べ放題です。また、ケーキバイキングのイベントも開催されていました。
腹ごしらえを終えると皆さん室内プールで泳いていたりします。
バスケットコートがあり、ボウリングもできて、ゲームセンターで遊ぶこともできます。
私達夫婦は卓球で遊んだり、ジムで汗を流したりしました。
終日クルーズを活用し、お情けで体を動かしているという訳です。
船旅の中で2回、フォーマルナイトがあったのですが、この日もそれに当たり、スーツ・ドレスを着てディナーを食べています。
最後にキャリーバッグの中身を整理して、船旅が終わってしまう名残惜しさとともに眠りにつきます。
Day9 バルセロナ (スペイン)
クルーズ旅、最後の朝です。 モーニングビュッフェをいつもより多めに平らげて、デッキに向かいます。
日が昇る前のデッキは見渡す限り真っ暗で、強い風も吹いていたのでなんだか怖い雰囲気でした。
しかし、空が明るくなってくると、幻想的なグラデーションに変わっていきました。
バルセロナに戻ってきました。
下船手続きを終え、キャリーと共に船を降ります。
最終日は「サクラダファミリア」のバスツアーの後、空港に向かうスケジュールでした。
サクラダファミリアを背にして記念撮影をした後、中へ向かいます。
"ファザード"と呼ばれる4本の鐘塔は、作られた時代によって質感が異なっています。
サクラダファミリアに対しては、未完の世界遺産、"終わらない工事"の象徴、といった認識しか持ち合わせていませんでした。
そのため、ステンドガラスをはじめとした非常に美しい内装には、驚きと感動がありました。
聖堂内を見学できる時間が短かったため、急いでステンドガラスの写真を撮りました。
陽が照らす色鮮やかなステンドガラスには圧倒されました。
あっという間に集合時間です。
バスで空港に向かい、地中海の旅も終わりを迎えます。
Day10 帰国
さて、"SIGMA sd Quattro Hで撮った地中海クルーズの旅"
ここまで目を通していただけた方には大変、大変、感謝です。
旅のお供にもやっぱりFoveonと感じていただけたでしょうか。
旅の思い出もFoveonで残すと感慨もひとしおです。
全日、天気にも恵まれ、楽しい新婚旅行を満喫することができました。
"クルーズ"と聞くと色々な面でハードルが高い印象を持っていました。ですが、意外と"人それぞれ好きな乗り方ができるな"、と思いました。
今回の旅であれば、「地中海の美しい街並みを良いとこ取りでスナップする」、という用途でもオススメです。
旅の終わりの頃には、「次はギリシャ・クロアチアのクルーズ!」「いや、北欧のクルーズ!」といった会話も聞こえきました。
私達もまた行けたらいいな、と思っています。